新基準原付の価格が高騰した理由は?選び方や安く利用する方法を紹介

「新基準原付の価格はなぜ高くなったの?」「従来の50cc原付と比べてどれくらい値上がりする?」などと気になっていませんか?
新基準原付の価格が高騰した理由は、2025年11月からの厳しい排出ガス規制が主な要因です。50cc専用エンジンでは基準クリアが困難なため、125ccベース車体を出力制限する方式に変更され、部品コストが上昇しています。
本記事では、新基準原付の価格高騰の背景から最新の価格相場、選び方について解説します。新基準原付を安く利用する方法もまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも新基準原付とは?2025年からの変更点
新基準原付とは、2025年11月から適用される新たな排出ガス規制に対応するために導入された、新しい区分の原動機付自転車のことです。これにより、原付免許で排気量125cc以下・最高出力4kW以下のバイクに乗車できます。
交通ルールは現在の原付一種と同様で、最高速度30km/hや二段階右折、二人乗り禁止の規則が継続されます。既に原付免許を持っている方は、追加の手続きなしで新基準原付に乗車できます。
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新基準原付の価格が高騰した背景
新基準原付の価格上昇は、以下の3つが主な要因です。
- 国際的に排出ガス規制が強化された
- 50cc生産終了により大量生産効果が失われた
- 125ccクラスの車体をベースにすることで部品が上級仕様になった
詳しく解説します。
国際的に排出ガス規制が強化された
2025年11月からEURO5相当の排出ガス規制が国内でも適用され、従来の50ccエンジンでは基準値をクリアできません。新基準では一酸化炭素や窒素酸化物の排出量を大幅に削減する必要があり、高性能な三元触媒や酸素センサーの搭載といった対応が求められます。
環境保護の観点から避けられない規制強化ですが、消費者の経済負担増加という課題を生み出しています。
50cc生産終了により大量生産効果が失われた
主要メーカーは採算性の悪化と排出ガス規制対応の困難さから、50cc専用エンジンの生産終了を相次いで決定しています。部品の共通化や生産設備の効率化といったスケールメリットがなくなり、1台当たりの製造コストが大幅に増加しました。
結果として消費者は価格上昇を受け入れるか、新基準原付以外の移動手段を検討せざるを得ない状況となっています。
125ccクラスの車体をベースにすることで部品が上級仕様になった
新基準原付は125cc用の車体をベースにして出力を抑える仕組みのため、従来の50ccより丈夫で高品質な部品が使われます。50ccでは軽くて簡単な作りの部品を使っていましたが、125ccでは専用の車体フレームや制動装置を取り付けることが一般的です。
安全性や長持ち度は確実に向上しますが、製造にかかる費用の増加分が車両価格に上乗せされ、利用者の支払い額が増えていると考えられます。
新基準原付の価格相場

新基準原付の想定販売価格は、20万円台前半から30万円台です。従来の50cc原付の17万円台から20万円台と比較して大幅に上昇します。
主要メーカーの新基準原付(ベース車両)の価格相場は、以下の通りです。
メーカー | モデル例 | 価格相場 |
---|---|---|
ホンダ | ディオ110 | 200,000〜250,000円 |
ヤマハ | ジョグ125 | 260,000〜280,000円 |
スズキ | アドレス125 | 270,000〜290,000円 |
従来50ccとの価格差は最低でも5万円、高級モデルでは15万円以上の開きが生じる見込みです。価格は従来のモデルより高くなりますが、安全性の向上や環境に優しい設計を考えると適正な金額設定といえます。
新基準原付の選び方
新基準原付は、以下のポイントを押さえて選択することが大切です。
- 最高出力4kW以下に制限された車種を選ぶ
- 用途に応じて車種を決める
- 燃費性能と維持費を重視して選ぶ
それぞれのポイントを見ていきましょう。
最高出力4kW以下に制限された車種を選ぶ
新基準原付の法的要件は排気量125cc以下かつ最高出力4kW以下で、条件を満たさない車両は原付免許では運転できません。購入前にメーカーの公式カタログやメーカー公式サイトでスペックを確認し、出力制限装置が適切に装着されているかチェックしましょう。
販売店でも確認できますが、自身で事前に調べることで購入後のトラブルを防げます。
用途に応じて車種を決める
通勤通学には収納力が豊富で乗り降りしやすいスクータータイプが適しており、荷物運搬や配達には積載性に優れたカブ系が最適です。買い物用途では前カゴの容量や足元収納の使いやすさ、雨天走行では風防の有効性も重要な選択基準となります。
利用頻度や走行距離、積載物の種類を具体的に想定し、最も使い勝手の良い車種を選択してください。
燃費性能と維持費を重視して選ぶ
新基準原付の燃費は車種により異なりますが、年間維持費に大きく影響するため経済性重視の方は慎重に比較検討しましょう。燃費の良いモデルを選ぶことで年間ガソリン代を大幅に節約でき、5年間の使用で数万円の差が生じる場合があります。
メンテナンス費用や部品交換コストもメーカーにより異なるため、アフターサービス体制も含めて総合的に判断することが重要です。
新基準原付を安く利用する方法

新基準原付の価格上昇に対応するためにも、以下の方法でバイクを安く利用するのがおすすめです。
- レンタル・シェアリングを利用する
- 中古車市場を活用する
- 早期購入・キャンペーンを活用する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
レンタル・シェアリングを利用する
レンタルやシェアリングサービスは初期費用をかけずに新基準原付を利用でき、メンテナンスや保険の心配も不要です。利用頻度が月に数回程度の場合、購入と比較して年間コストを大幅に削減できる可能性があります。
マンスリーバイクMK東京であれば、新基準原付をレンタルできます。車両点検や税金手続きは全て不要で、任意保険やメンテナンス費用も料金に含まれている点が強みです。
購入前に実際の使用感を確認したい場合は、ぜひご活用ください。
公式:マンスリーバイクMK東京
中古車市場を活用する
中古車市場では新基準原付を新車価格より安価で購入できますが、車両状態の見極めが重要なポイントです。走行距離やメンテナンス履歴、外観の傷や錆の有無を確認し、信頼できる販売店から購入しましょう。
価格だけでなく車両品質とアフターサービスのバランスを考慮し、長期的に安心して利用できる中古車を選択しましょう。
早期購入・キャンペーンを活用する
新基準原付の発売初期には、メーカーや販売店による購入支援キャンペーンが実施される可能性があります。キャンペーン内容は現金割引や用品プレゼント、金利優遇など多様なため、情報収集により購入費用を削減できます。
販売店の最新情報やメーカー公式サイトを定期的にチェックし、お得な購入タイミングを見逃さないよう注意しましょう。
まとめ
新基準原付は環境規制強化により価格が上昇しましたが、安全性と環境性能が向上した次世代の移動手段です。購入費用の負担が大きい場合や維持管理に不安がある方には、レンタルサービスの活用がおすすめです。
もし安くバイクを利用したい場合は、マンスリーバイクMK東京の利用をご検討ください。
マンスリーバイクMK東京では、車両点検やメンテナンスは全て不要で、ヘルメットや鍵などの備品レンタルも充実しています。安心・安全なバイクライフをお求めの方は、ぜひご活用ください。
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